毎日暑いですね…今日も40度近くなりそうな感じです。
今回修理はG20 320iの冷却水漏れの作業です。

まだ新しいモデルで距離も3.5万キロ。
漏れるんですね…BMにしてもアウディとかでも。年式新しく距離走ってなくてもドイツ車はほとんど漏れます。
預かる前に診断していて向かって右側のインマニ下のエンジンブロックあたりからだったのでおそらくアソコだろうと部品をオーダー。
ファイバースコープでも確認してましたがハッキリと「ココ!」は見えないですがよく漏れるとこありますので。早速エンジンカバー外してバラしていきます。


もうね、カバー外しただけで嫌になります 笑
このGモデルのエンジンはまだ触った事ないです…
大体の情報はありますので上からドンドンバラします。水冷式のインマニなので水関係のホースやパイプが多いです。パイプジョイントにはクリップピンが多いので飛ばさないよう外します。
インマニ外して交換予定の部品が少し見えてきました。

この赤丸です。
この部品はエンジンブロックに取り付けてあるので奥深くのほうにボルト5本を外さないといけません。
上から下からやってなんとか摘出。

取り出して…上の黒いのが付いてた部品で下のは新しい部品。
オイルフィルターハウジングになります。国産車でもありますがオイルエレメントが入る部分に冷却水の通路もあってBMWだとこんな形が多いですねミニとかもこんな感じです。
で、なぜ漏れるのかというと。


付いてた黒いほうを見ると樹脂が変形してゴムパッキンが切れてました。ココからですね。盛大には漏れませんが徐々に漏れてきます。
ドイツ車の多くはここの部分に樹脂製品が使われます。以前からココは良く漏れるのになぜ改良しないのかといつも思います。他にもよく漏れるサーモスタットハウジングなども同じく樹脂製です。
今回は対策品のアルミケースの物を使います。これだと熱で変形はないですので。
あとは元に戻して冷却水入れて完了です。
ただ、エア抜きにはちょっとコツが必要で室内のスイッチ操作でサービスモードにしないといけません。
試運転までやって冷却水のレベルの確認して問題ありませんでしたのでお返しとなりました。

ついでにオイル交換時期の表示がずっと出るとの事なのでこれもスイッチのコマンドでリセットしておきました。
輸入車に乗るという事は国産車と比べたらダメですね。向こうのクルマはこういうトラブルは当たり前のような感じで修理しながら乗っていく感覚です。部品やメンテナンス費用はまぁまぁかかります。
輸入車とかの中古車を購入される際はメンテナンス費用やトラブルもよく考えてご購入ください。
日本車は壊れにくいです。
ご依頼ありがとうございました。