前回のブログの続きで、ずいぶん前に預かっていたオーバーホールのめどがつきましたので次のRB26をやっていきます。
作業順番もありましたので 汗
以前に少し紹介しましたが今度のはオーバーホールではなく出力アップでのエンジン整備になります。
今まではエンジンドノーマルのブーストアップ仕様でした。
今回は腰下はイジらないので少しは楽です。
内容としてはタービン、ヘッドガスケット、カムシャフト交換、燃料系統(インジェクターなど)交換、カム交換ついでにジュラテックさんの可変バルタイ取り付けなどです。
あと分解ついでに悪いところも交換していきます。
タービン…結構オイル回ってましたね、RB26は純正でツインターボのため特にリヤ側が色々と厳しくなります。
タービンブローもリヤ側が先にくるんですよね…
エキゾースト側からどんどん外していきます。
アレ?タービンとエキマニを接続するナットの回り止めプレートの片方がナット側に曲げてない…1度タービン交換されてますね。
あと、緑色の線の部分にタービンを支えるブラケットが本来あるのですが両タービン共に無い…
社外タービンに交換してある車両だったら馬力アップのためにタービン替えてあるのかな?と思いますがM24刻印の純正タービンだったので壊れて中古かなんかに交換されてるんでしょうね…
32Rだけだはないですがこの当時のタービンはセラミックタービンといってレスポンスを良くする羽を使っていてブースト上げてガンガン走ってると大体リヤタービンの排気側の羽がブローして結構な確率でエンジン内部にまで破片が入り込みエンジンを痛めます。
すぐにはエンジンには影響しませんが後々クランクメタルとかにダメージを与えていくんですよね…ちょっと怖いですが。
話しは作業状態に戻り、
きっと車載状態でタービン交換やって面倒くさくて付けなかったんでしょうね。実際クルマにエンジン載ってる状態なら作業しにくいとこです。
このGTRですが元々なんか怪しい部分がありました…この車両はうちから販売してなく、前オーナーが購入した店舗を聞いたら…あー、あそこでした…
アソコといっても皆さんわからないと思いますがこの手のGTRを扱ってると業界内ではわかります。今はどうかわなりませんがあまりいい噂は聞きませんでしたね…ちなみにビ○クではないですよ。
その辺も踏まえた上でバラしてキレイにしていきますよ!
この前もこの状態ご対面してましたがとりあえずヘッド降ろしました。
エンジン眺めておりましたが結構くたびれてますね…ここからどこまでやるかお客様と相談です。
ブロック側もそうですがヘッドもキテますね…
タイトル通り、組み付けと違ってバラすのは早いです。ここから洗浄とかあるので時間がかかります。
皆さん?クルマ好きなら色々なモノを分解したことがあると思います。若い頃なら原チャリのエンジンとか。
バラすのはみんな出来るんですよ!そこからが難しいとこで、悪い部分と使える部分を判断するとこなんですよね…これはもう経験しかないです。
クルマにしてもその他の機械や電子部品にしても壊れた場合に必ず原因があります。
それをキチンと原因追求してそこの部分だけ修理や部品交換できるのがプロだと思います。
この手の話しをし出すと長くなるのでこの辺で…笑
このエンジン、最低でもヘッドはオーバーホールかなぁ…ホントはガスケットとカムぐらいだったんですが…もうね、やり出すとキリがないんですよね。
続く…