先週土曜日の仕事で前日にお客様からエンジンの調子が何かおかしいと。
年式も古めのJA22ジムニーです。
早速診断。
アイドル状態でも試運転でもなんか吹け上がりがおかしい…通常の修理でフローチャート式でやっていくと、火花は飛んでいるか?燃料はきてるか?エンジン圧縮は問題ないか?
という式で一つずつYES/NOで点検していきます。
エンジン整備する上で基本となる三大要素で「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」とあります。
国家試験の整備資格の筆記試験にも出てますね。
最近のエンジンは色々なセンサーで制御されていて不具合の判断もわかりやすくなりましたが基本はいつもこの三大要素から調べていきます。
まずインタークーラー外して点火系統のチェック、エンジンは掛かりますので燃料系統は最後にやりますが…プラグも手持ちのモノと交換しても症状変わらず…
次にJAやJBジムニーにも多いエンジン内部のバルブ欠損による圧縮不良かと思い圧縮測定します…
少しバラつきはあるものの問題ないですね。
となると燃料?インジェクターがキチンと吹いてないとか?もちろんバキューム関係のホースやパイピングもチェックしてます。
で、色々と触りながら点検していくと、わかりました!
エンジン掛けた状態でハーネスなどを触っていたら一瞬止まりそうになったので場所を特定、それはうちで取り付けはしてない社外パーツでした。
なんかよーわからんですけどこんなパーツが付いてました。ジムニーとかあんまり詳しくはないのでパーツ名で調べるとサブコンらしいですね。
上画像の緑○のとこが純正の吸気圧力センサーで恐らくここに割り込ませて圧力の信号を変えて燃料をコントロールするんでしょうね。
オレンジ○の部分が割り込み配線でそこを触ってる時にエンジンがストンと止まりました。
よく見ると…下画像の赤い配線がコネクター根元で切れてました。これが原因ですね。
お客様に連絡して怪しい?パーツは外してよいとの事だったので元に戻してエンジンの調子戻りました!
正直この手のパーツは効果があるかどうかと個人的には思います。燃料を薄くすればパワーは上がる傾向にあります。もちろんこのパーツメーカーさんもエンジンが壊れないマージンもとって販売されてるんでしょうけどほんのコンマ数パーセント燃料調整で体感できるほど効果があるかという事ですね。
ホントにパワーを上げたいのであればエンジン本体もしくはターボチャージャーなどの交換でメインコンピューター書き換えやフルコンなどになりますね。
昔しエアフロコントローラーがありましたがそれもトラブルの元でよく外していました 笑
今はスロットルコントローラーとかありますがあれも実馬力は何も変わらずアクセル開度を変化されるだけですもんね…うちはあまり変?なパーツは取り付け致しません。
でも今回は早めに原因がわかってよかったです。配線が切れかかってギリギリのとこだったです。これが走行中切れてたら…怖い怖い
パーツメーカーさん、もう少し配線やコネクターを考えましょう、怖いです。
こんなやって原因追求にまる1日かかったり酷い時は数日かかる時もあります。でもなかなかそのかかった費用はもらいににくいのが現状です。
その人のメカ的なスキルにもよるし経験でもあるしその車を専門的にやってるならトラブル診断も早かったりします。
日々勉強です。イレギュラーな整備作業で修理完了時には「勉強になったなぁ」とほんのちょっとスキルが上がった気がします。
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