なかなか更新できずにいました…、先日、四輪アライメント調整のご予約頂き天気の良い土曜日に作業を行いました。

以前にも1度作業依頼があり再度の調整依頼でした。

日産のサニトラです。正式にはサニートラックですね。

お住まいは伊万里からちょっと遠い所でしたがT様ご依頼ありがとうございます。

以前アライメント測定行った時にホイールベース(下画像参考A)が左右20mm~30mmほど違ってたんですよね…

その状態でもアライメント調整可能だったんですが、社外パーツでこのホイールベースを調整できるテンションロッドというのありまして、その調整式テンションロッドに交換してから再度アライメント調整しましょうか?となり今回そのテンションロッドを取り付け作業も行い測定調整となりました!

しっかり取り付けして調整。

ホイールベースは左右ほぼ同じになりましたが…足回りだけの狂いで例えばロアアームのズレとかならテンションロッドで少しの誤魔化しは効くかなと思ってましたがホイールベースを揃えるとキャスター角が変わってしまいました。

テンションロッドは左右取り付けして元の測定では左側のホイールベースが長く、簡単に言うと左前だけ前に30mmほど出てる状態でそれを調整式のテンションロッドで縮めて合わせたのですが縮めた分キャスターが起きてしまったという事になります。

古い車両になりますと当時の設計や経年的な劣化、もしかすると以前修復歴があるとか…クルマの全体的なひずみやゆがみなど、色々なモノが影響していると思われます。

現代のクルマの作り方とは全然違っていて時代を感じる事があります。鉄板の強度やシャーシ、モノコックなどの作り込みも現代のクルマは精密に作られています。エンジンの馬力も当時は出力も小さく、それに見合ったボディ作りだっんでしょうね…

今回の測定で見ていくと、ボディの歪みかサスペンションメンバーなどのズレや曲がりなどがあると思います。これを修正していくと大がかりな作業にもなってきます。

古い車両はどこまでやるか難しいですね 汗

ついでに言うと、この年式あたりのステアリング機構もちょっと問題?あって、なんかハンドルのレスポンスがぬるーいんですよね。遊びが多いというかハンドルを多めに切ってようやく曲がる感じです。

これも測定や調整に影響してきます。

この年代のステアリング機構はボールナット式と言ってハンドルから先の部分に色々なアームが多くそれが原因ともなっています。スカイラインで言うと昭和60年式ぐらいまでのR30型までこの機構ですね。

現在は画像ピンクのラック&ピニオンになってほぼダイレクトにハンドルに反応します。

ステアリング機構も油圧式から電気式に変わってきてますがラック&ピニオンはそのままですね、この方式で30年以上変わってません。クルマは新しい部分もありますがこういった昔から使われてる機構もあります。

話しはソレマシタが、今回のサニトラはフロントトーを調整してハンドルセンターを出したいのですがそのゆるい機構のためなかなか難しいです。ほぼほぼ合わせて微調整は社外ハンドルが付いていたのでステアリングボスに装着できるアジャスターでお願いしました。

また、今回タイロッド調整用のロックナットが2個ほどなめてまして回すのに苦労しました。ボールナット式だとタイロッドのナットは左右2個づつあって片方は逆ネジになってるので注意が必要です。

古い車も極力調整します、四輪アライメントの事ならモータークラフト田中まで!